歴史文化ライブラリー
白村江の真実 新羅王・全春秋の策略

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  • サイズ B6判/ページ数 279,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784642056915
  • NDC分類 210.34
  • Cコード C0320

内容説明

大敗した白村江の戦いの影に浮かび上がる後の新羅王金春秋。彼は日本の朝鮮半島外交にいかなる影響を与え、日本はなぜ戦争を選択したのか。白村江への道を臨場感溢れる筆致で描き、“古代東アジア大戦”の真実に迫る。

目次

白村江への道―プロローグ
金春秋の活動(大耶城の陥落と高句麗出向;金春秋と日本;金春秋の日本訪問;金春秋の帰国と仮想新羅会議)
新羅をめぐる唐と日本(金春秋の入唐と百済の滅亡;則天武后の登場;斉明朝の外交;金春秋の死とその後の新羅)
白村江の戦いの記録(唐・日本の軍事規模と戦いの様子;白村江の戦いの余波)
東アジア動乱の中の選択肢―エピローグ

著者等紹介

中村修也[ナカムラシュウヤ]
1959年、和歌山県に生まれる。1989年、筑波大学大学院歴史・人類学研究科博士課程単位取得修了。博士(文学)。現在、文教大学教育学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はちめ

10
研究者の書いた本ではあるが、当時の当事者の架空会談を再現していたりエンターテイメントも意識している。本書の主眼は、倭が百済救済を決断した理由を明らかにすることであるが、正直なところ納得感はなかった。新羅の金春秋が極めて意欲的かつ優れた人物であったことはそうだとしても、反唐政策の理由が斉明天皇のアンチ孝徳天皇意識というのは説得力がない。ただ、白村江への過程を資料実証的にしっかりと整理してあるので参考になった。白村江などの写真も興味深い。☆☆☆☆★2020/09/18

nori

8
Stop reading in 1/2 because it is not fun to read for me. If author wrote full fiction with his idea, it should be fun and gives me a lot of imagination in 7th century in east Asia. I want to read this kind of novel equivalent to 司馬遼太郎 who gives me fun.2021/03/04

兵衛介

5
新羅からみた古代東アジア戦国史。史料の制約から、著者の推論を実証的に解明することが出来ないため、あえて小説的手法を取っている。面白いが、歴史学会の中で学説としてはなかなか認められないと思う。しかし、それだけに面白い。この時代の古代東アジアに興味があるものとしていろいろと刺激を受けた。2010/02/24

黒蜜

3
想像力にあふれてるな。古代日本である倭国がなぜ百済の復興をかけて白村江の戦いをしたかって疑問の答えに新羅の金春秋という王族の外交努力があった、というのだが、牽強付会。外交努力はあったんだろうが、極論すると斉明天皇が弟の孝徳天皇の親唐策をまねたくなかったから、逆の親百済策をとったってこどだよね?ついでに、NHKの歴史番組のようにところどころ再現ドラマのような会話劇が挟み込まれて、想像力があふれ出る感じだわ。吉川弘文館だし、筆者もアカデミーの人だから心配してなかったのに、油断ならんな。2020/05/15

withyuko

2
難しかったけどおもしろかったです。韓国ドラマに金春秋が主役のドラマないかな~?と思うぐらいドラマティックな説でした。2011/02/07

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